Blues do vampiro bebê

2021年の東京―。コロナ禍の影響を受けていたのは人間だけではなかった。 喫茶店「夜の子どもたち」のマスター・蒼（桐山漣）と葵（ゆうたろう）はヴァンパイア…と言ってもまだ人の血を吸ったことがない“青き（＝未熟な）ヴァンパイア”。これまで受けていたヴァンパイア協会本部からの血液の配給がコロナ禍で止まり、血を飲めずに困っていた。「ヴァンパイアに血を提供する代わりに若さ保つ力をもらっている」という女性・オソノ（護あさな）の血を吸おうとするも上手くいかない。いよいよ人を噛んで血を吸うしかないと思っても、どんな人なら噛めるのかが分からない。 そんな中、喫茶店の常連客の一人・未亜（谷口めぐ）から、女子高生への家庭教師のアルバイトの話を聞いた蒼と葵は…！？

葵 (ゆうたろう) は、喫茶「夜の子どもたち」の常連客･未亜 (谷口めぐ) が教えてくれた女子高生･滝川花 (蒼波純) の家庭教師をすることになる。葵は花と意気投合するも、二人がとった“ある行動”が花の母･彩子 (長谷川真弓) の逆鱗に触れ、葵はクビを言い渡されてしまう…。花と彩子の親子関係が気になった葵は、蒼 (桐山漣) と共に再び花のもとに行くのだが…。

蒼（桐山漣）と葵（ゆうたろう）は、ヴァンパイアのお世話係・岸岡（吉田ウーロン太）から「見ず知らずの人の愚痴を聞き、見返りにその人の血を吸う」という仕事をしていたヴァンパイアの話を聞く。 早速挑戦してみた蒼だったが、何時間もぶっ通しで同じ人からの愚痴を聞かされ血を吸うどころではないほど疲れ切ってしまう…。そんな中、蒼は愚痴を聞いてもらいそうにしていた桃香（大幡しえり）と出会う。桃香の愚痴を聞くことができなかった蒼は、その後も彼女のことが気になって仕方ない。 ある日、フードデリバリーのアルバイトである会社を訪れた蒼は、その会社の社員だった桃香と再会。しかし、そこで蒼が見た桃香は同僚から激しく責め立てられ、涙を浮かべる姿だった…。

蒼（桐山漣）は、桃香（大幡しえり）の悩みの原因が“自分への自信のなさ”にあることを知る。「桃香の悩みを解消して、その見返りに彼女の血をいただく」と決めた蒼は、葵（ゆうたろう）と共に、オソノ（護あさな）や西野（伊島空）の協力を得ながら、桃香に自信をつけるべく行動する。桃香は自分に自信を持つことができるのか？そして蒼は桃香の血をいただくことができるのだろうか？？

蒼（桐山漣）と葵（ゆうたろう）は日本在住のヴァンパイア達とのオンライン会議に参加する。先輩ヴァンパイアから血を吸うためには男らしくなればいいとアドバイスを受けた二人はカリスマ錬金術師・花輪（板橋駿谷）による男らしさを磨くセミナーに参加する。会場には、おとなしそうな中年の男性・八角（瀧川鯉八）がいた。男らしくなるためには他人をぶちのめす必要があるというが・・・。

蒼 (桐山漣) と葵 (ゆうたろう) は、八角 (瀧川鯉八) がコロナ禍で会社からリストラされ、それを家族に伝えていないことを知る。「どうして伝えないのか?」と尋ねる蒼に「家族に心配かけたくない」と返す八角。しかし、八角は今にも重圧に押し潰されてしまいそう。蒼と葵は八角も自分たちと同じく「男らしさ」の呪縛に苦しめられていることを知る。そんなある日、〈男らしさ強化セミナー〉で主催者の花輪 (板橋駿谷) から罵倒された八角は予想外の行動に出て…。