MBSドキュメンタリー 映像 シリーズ
”存在しない”人たち ~無戸籍で生きるということ~
全国に1万人以上いると推定されている無戸籍者。何らかの事情で出生届が出されていないため、行政サービスの網からこぼれ落ちてしまい、健康保険証がなかったり進学できなかったりと大きな不利益を受けていることが多い。 奈良市に住む市川真由美さん(53)は小さなイベント会社を経営する傍ら全国の無戸籍者支援にあたっている。支援者の一人、埼玉県に住む女性(27)は、母親がかつてフィリピンから来日。夫以外の男性との間に生まれたため出生届けが出されず無戸籍だ。このため女性は、進学や就職、結婚など人生の節目の度に挫折を強いられ、未婚のまま生んだ娘たちもまた無戸籍となった。孤立感を深める女性のSOSを受けた市川さんは、市役所など関係機関に働きかけ、失われた権利の獲得を目指す。 市川さんの奔走ぶりを追い、この国で「戸籍を持たずに暮らす」人々の困難さを浮き彫りにする。 ナレーター:湯浅真由美