新春・美しき百人一首への旅
藤原定家編
シーズン1 エピソード4:
「来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」 詠み人は権中納言定家(ごんちゅうなごんていか)。本名を藤原定家(ふじわらのさだいえ)といいます。鎌倉時代初期の(新古今時代)代表的な歌人で、この『小倉百人一首』の選者としても有名です。 恋歌を得意とした定家。穏やかな海を、待てども来ない恋人を恨めしく思いながら見つめる少女。その美しくも切ない情景が思い浮かぶようです。