ぼくが命をいただいた3日間

都会で暮らす小学6年生の悠介(若山耀人)は、生まれて初めて父・啓太(高橋和也)の故郷である山村を訪れる。啓太の勧めで、祖父母の源蔵(でんでん)とフミ(松原智恵子)が暮らす彼の実家で冬休みを過ごすことになったのだ。青い空と山の緑に囲まれた“田舎”の風景に気圧されながら、ようやく家に着いた悠介を、源蔵とフミが出迎える。しかし、そんな悠介を待ち受けていたのは、茶色いものばかりのご飯、つらい畑仕事、近所に住む奇妙な老人・辰雄(坂田利夫)との出会い…。悠介は一刻も早く帰りたいという思いを募らせるが、唯一、辰雄の孫娘・明日香(平祐奈)との出会いが、彼を思いとどまらせていた。だがある日、源蔵が「今夜のごちそうだ」と言って持ってきたあるものをきっかけに、悠介は、都会の生活では決して体験し得ない出来事に遭遇し、ショックを受けてしまう。そんな悠介に、「いただきます」の本当の意味を教える明日香。そして彼女には、誰も知らない驚くべき過去があった…。
出演
若山耀人、平祐奈、高橋和也
監督
工藤里紗