スティルライフオブメモリーズ
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山梨県立写真美術館のキュレーターをつとめる怜は、偶然訪れた東京のフォトギャラリーで、新進気鋭の若手写真家・春馬の写真に心を奪われる。翌日、怜は春馬に連絡を取り、彼女自身を被写体にした写真を撮影して欲しいと依頼する。怜が撮って欲しいと切り出したのは、自身の性器であった。春馬は突然のことに戸惑いながらも怜の写真を撮りはじめ、2人は撮影を通して次第に惹かれ合っていく。そんな中、妊娠中の春馬の恋人・夏生が怜の存在を知り……。フランスの画家・写真家アンリ・マッケローニの写真集『とある女性の性器写真集成百枚 ただし、二千枚より厳選したる』より、一つとして同じものがない女性の肉体の豊かな表情と神々しさ、そしてマッケローニと、自らを撮らせ続けた彼の愛人が過ごした2年間に触発され、企画された『スティルライフオブメモリーズ』。日本映画史上初のスキャンダラスなテーマを、『三月のライオン』『無伴奏』など国内外で注目される矢崎仁司監督が気品漂う映像美で表現し、エッジの効いたアートフィルムが誕生した。主人公の写真家、春馬を演じるのは、96年のデビュー作『キッズ・リターン』で日本アカデミー賞をはじめとする映画賞を総なめにし、『バトルロワイヤル』(00)『亡国のイージス』(05)など、数々の日本映画で存在感を放ってきた安藤政信。矢崎監督作品への出演は、『ストロベリーショートケイクス』(06)に次ぎ2作目となる。そして、春馬に自分の性器を撮るよう依頼するミステリアスな女性キュレーター、怜役で永夏子、怜の出現に動揺しながらも春馬の才能を信じ、支える恋人の夏生役で松田リマが、対照的な2人のヒロインを体現した。
出演 安藤政信、永夏子、松田リマ
監督 矢崎仁司