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麻薬ディーラー、麻薬乱用者、麻薬取締官など、麻薬取引をめぐる様々な立場の人間の闘争を多面的に描き出した作品。メキシコの警官ハビエール･ロドリゲスは、メキシコで犯罪撲滅に最も尽力しているサラサール将軍の命を受け、同僚の警官マノロ･サンチェスと共に国境付近を取り締まっていた。金と権力の誘惑には負けまいとするハビエールだが、マノロも彼自身も、いつしか汚職に手を染めてしまい、取り返しのつかない状況に陥ってしまう。一方アメリカでは、オハイオ州最高裁判事ロバート･ウェイクフィールドが、大統領から麻薬対策の最高責任者に任命された。決して妥協を許さない保守派のウェイクフィールドは、綿密な情報収集と入念な準備をもって、メキシコと連携しながら国家の特別任務の陣頭指揮にあたろうとする。しかし家庭では、麻薬中毒の10代の愛娘キャロラインに、妻のバーバラと２人で頭を悩ませていたのだった。