地獄の掟に明日はない

地獄の掟に明日はない
九州長崎に根を張る暴力団山崎組と権藤産業は、競艇場の利権を巡って激しく対立していた。山崎組代貸・滝田は、これを冷たく見つめていた。滝田は、長崎原爆で孤児になったところを山崎に拾われた男で、行動は冷たく非情だが、山崎を父と慕っていた。山崎組顧問弁護士・郡司の計らいで、山崎組と権藤産業は手を結び、政治結社義友会を結成。それを記念した競艇が開催された。八百長レースを組み、権藤に儲けてもらおうという筋書きである。ところが、八百長を強制されたレーサーは、滝田の恋人・由紀の弟で、滝田は勝手に八百長を止めさせた。権藤は大損を負ってしまう。さらに権藤は、全ての段取りを郡司が運んでいることに疑問を抱く。山崎も、由紀の弟にリンチを加えようとするが、滝田の頼みで助かった。代りに権藤殺しを命じられた滝田は、権藤に加えて、郡司をも刺殺した…[アクション](C)東映