多情佛心
目に見えぬ戦争への不安があった昭和6年。親から財産を受け継いだ弁護士の藤代信之は、色事師・道楽者として名をはせていた。ある日、信之はお澄という女性と出逢い、二人は互いに強く惹かれあう。だが、お澄が父の仇だった実業家の妾であることを知った信之は、彼女を激しくなじり別れを切り出す。必死にすがるお澄を振りきったその時、突然彼は吐血した。父ゆずりの病が発症し、死が近づくのを信之は覚える。そんな折、信之の元に普烈という名の若者がゆすりにやってくるが、真心の尊さを説く信之の言葉を受けて真の愛に目覚める。普烈は貧しさゆえに洋妾生活を送る恋人の与禰子の元に駆けるが、誤って彼女の旦那を殺害してしまう。信之の励ましを受け自首した普烈のために、信之は一生に一度の弁護を決意する。一方その頃、お澄は胸を患い不治の床にあった…。(C)東映
