ネリカンをでたぱかりの江島克也が、銀座で羽振りをきかす矢野組の神永に拾われたのは、丁度十数年前のことだった。銀座の水にあらわれた克也は、またたくまに名うてのプレイポーイやくざになった。だがある事件で警察の手入れの煽りを喰った克也は、バンコクの西田を頼って国外に逃れ、夜の銀座でみがいた腕を巧みに利用、日本人観光客相手に稼ぎまくった。そして数年の歳月がながれ、西田が原因不明の死をとげたことから、克也は再び日本に戻ることを決意する。残された西田の一人娘・淑子が住む横浜に舞い戻ってきた克也は、彼女を探し出し西田の遺骨を渡すと、淑子の好意で彼女のアパートで一時暮すと共に、この横浜に流れてきていた松子と手を組み外人相手の手配師におさまる。[ヤクザ](C)東映
