夜の女狩り

東南アジア、シャイネシアのバンコアで兄貴分の隅井と共にナイトクラブを経営し、日本に東南アジアの娘達を売り込んでいた石和夏也は、隈井が殺されたのをきっかけに四年ぶりに日本に帰国した。しかし、夏也は、売春、国外逃亡などの罪で懲役をくらう。それから数年―。出所した夏也は、隈井殺しの犯人が、新宿の郷原組がやとった殺し屋の差し金であるとにらんだ。夏也は、クラブ熱帯魚のママでバンコア時代に恩を売ったことのある吉村貴子から郷原組の情報を聞き出す。そして東南アジアの娘は東南アジアの大ボスから直接、郷原組に送られて来ていることをつきとめる。夏也達には、日本に娘を送っても、やくざの喰い物にはさせないという約束をしていたが、かつての仲間眉村はその約束を破り、柳原の店をもらっていた。眉村の汚い裏切りに怒った夏也は、眉村の事務所に乗り込み、眉村の持っているコールガールの契約書を奪う…。[お宝作品]（Ｃ）東映