東雲楼 女の乱
かたせ梨乃が華やかさと共にしっとりとした色香漂う女将・鶴を演じ、彼女を姉のように慕いながら愛する男との間で苦悩する志津には斉藤慶子が潔い演技で魅せる。また、南野陽子が顔役の情婦となり、女将の座を狙う照香役で、初の悪女役に体当たりで挑んでいる。廓の中で逞しく、したたかに生きる女たちを描いた松田寛夫の脚本を、監督・関本郁夫が熱い情念を打ち出しダイナミックに演出。明治日本のバイタリティー溢れる女たちを生々しく、美しく、絢爛豪華に描き尽くした女性文芸大作。
出演 かたせ梨乃、斉藤慶子、南野陽子
監督 関本郁夫