極道の妻たち 情炎
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8年前、菅沼組系の西郷組々長である西郷龍二が殺される。最愛の夫である龍二に先立たれた妻の波美子は西郷組の姐として、龍二の弟である恭平と共に一家を切り盛りしてきた。そんな中、菅沼組二代目の跡目相続を巡って、菅沼組内に不穏な動きが起こる。幹部会の大勢は、今売り出し中の若頭河本一兆を推す流れになっていたが、ただ一人波美子だけは現組長が亡くなってもいないことから、これに反対する。そんな波美子を敵視するのは、菅沼組々長の娘であり、河本の妻である蘭子。蘭子は、夫の河本を二代目に襲名させ、自らの野望を満たそうとしていた。そのため、組員数1万5千人を誇る大阪の巨大組織である坂下組の若頭である長嶺昇三とも水面下で通じていた。この長嶺はうまく河本を取り込み、菅沼組を掌中に治めようと考えていた。そんな折、波美子のもとに白英玉という美しい女が現れる。英玉は、何故か河本の行方を探していた。かつて韓国で河本と結婚し、一緒に危険な仕事をしていた英玉は、河本の殺しの身代わりとして5年間服役していたのだ。刑期が明けると日本に行ったまま行方不明になっている河本を捜しに来たのだ。河本は経済ヤクザとして出世していたが、日本人妻と子供を持っていることを知り、英玉はやり場のない悲しみに暮れる。裏切りの失意にある英玉であったが、波美子との運命的な出会いから、二人は次第に心惹かれ合っていく。そんな折、菅沼組々長が二代目を恭平に指名したことから、西郷組に対する内外の様々な軋轢が生み出される。遂に我慢の限界を越えた波美子と英玉は女の意地と命を賭けた最後の斗いに身を投じていく…。
出演 寺島進、保坂尚輝、松重豊
監督 橋本一