毛皮のヴィーナス
舞台のオーディションのはずが、いつの間にか女優と演出家の本気の二人芝居へ―─ 台本にはなかった衝撃のラストとは。オーディションに遅刻してきた無名の女優ワンダと、自信家で傲慢な演出家のトマ。がさつで厚かましくて、知性の欠片もないワンダは、手段を選ばず強引にオーディションを懇願し、トマは渋々彼女の演技に付き合うことに。ところが、ステージに上がったワンダは、役を深く理解し、セリフも完璧。彼女を見下していたトマを惹きつけ、圧倒的な優位に立っていく。二人の芝居は熱を帯び、次第にトマは役を超えて、ワンダに身も心も支配されることに心酔していくのだが──。
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