第一次世界大戦前夜、ドイツ北部の小さな村。大地主の男爵を中心に、教会や学校のもとでプロテスタントの教えを忠実に守りながら人々が静かに暮らすこの村を、数々の奇妙な事故が襲う。はじまりはドクターの落馬事故だった。小作人の転落死、男爵家の火事、荒らされたキャベツ畑、子供の失踪。それぞれの事件が、徐々に村の空気を変えていく。誰の仕業なのか、皆が不信感を募らせる。やがて連なる“罰”の儀式…。この村に一体何が起こっているのか。少年の腕に巻かれた白いリボンは、純粋で無垢な心を守れるのだろうか。

監督 ミヒャエル・ハネケ