雷電
貧しい農民の子・太郎吉(宇津井健)は、浅間山の庄屋・上原家に奉公しながら相撲を学んでいた。ある日、馬の世話をしていると浅間山が噴火し、逃げ出した馬を追いかけていると助けを求めていたおきん(北沢典子)に出会い、上原家の納屋に一晩泊めることにした。そんな折、農民一揆が起こり、上原の家にもその暴動が迫ってきた。地方巡業で上原の家にいた浦風部屋の江戸嵐(舟橋元)と太郎吉の二人で暴動に立ち向かうと、群衆の中に太郎吉の父親の姿を見つける。農民同士の戦いに嫌気がさした太郎吉は、脅されて仲間にさせられた父親を背負い、乱闘から脱出し、実家に戻ろうとするが、江戸の大名屋敷へ奉公に出ることになったおきんに再会し、自分も浦風親方たちと江戸へ行く。
出演 宇津井健、北沢典子、坂東好太郎
監督 中川信夫