服のセレクトショップオーナー・柿内園子は、歯科医である夫・孝太郎の支えを得て店の経営に情熱を注いでいた。ある日園子がよいモデルがいないかと孝太郎に相談したところ、孝太郎はあてがあると若い女性・光子を紹介する。光子は孝太郎が偶然立ち寄った喫茶店の店員だった。さっそく光子を起用して新作服の撮影に臨む園子。気取ってポーズを決める光子を園子は夢中になって撮ってゆく。後日、光子がモデルになった服は若い客を中心に飛ぶように売れていった。園子と光子は仕事を通して親しくなり、二人の様子は姉妹に間違われるほど仲良さそうに映った。ある日、二人は撮影と称して海岸までドライブする。夕暮れになっても帰りたくない二人はどちらともなく唇を重ねる。
