夜間の銀行の一室に何者かが侵入し、壁に黄色のペンキで意味不明のメッセージを残していった。シャーロックはすぐにメッセージが、銀行で働くヴァン・クーンという人物当てだと推理。だがすでにヴァン・クーンは自宅で死んでいた。さらにジャーナリストのルーキスも同様のメッセージを見た後に殺される。2人とも殺害現場は密室だった。そのころ、博物館で働いていた中国人女性スー・リンが突然仕事を辞め、姿を消す。
モスクワ側からの転向をMI5に約束した工作員デヴィッド・ヘクストンが殺害された。殺害したのはオーディンと呼ばれる男で、ポーランドでユリアを撃った男と同一人物だった。そんな中、次の指令が発令される。命の危険に怯えるアルカディが取ってきた紙には、国防省勤務のトム・マロリーの名前、そして首相秘書の名前と彼女の連絡先が書かれていた。首相秘書もガラス作戦に参加している工作員なのか?
“ガラス作戦”はソ連による英国への核攻撃なのか。アルカディが次に接触した人物は、駐英の米国人武官と愛人関係にあり、明らかにスパイとして訓練を受けた女性だった。その女が米軍の活動するレイクンヒースへ向かったことから、核をめぐる動きがあるとダディたちは焦る。その基地には先週、核兵器を搭載した米国機が到着していたからだ。女を拘束しようとジョーは彼女に近づく。ところが、彼女はMI6の諜報員だった。誰が味方で、誰が敵なのか・・・
2059年11月21日の火星に到着したドクター。その頃の火星には“ボーイ・ベース・ワン”という人類初のコロニーが築かれていた。ウイルスで侵された火星の氷河を口にしたコロニーの研究員たちは、次々とウイルスに感染してしまう。ドクターと指揮官アデレードたちはコロニーを捨てその場から脱出する決意をするが、“氷のゾンビ”と化した研究員たちはドクターたちを執拗に追いかける。一方この事件でコロニーの全員が死ぬことを知っているドクターは、彼らを見殺しにするか救うかで苦悩する。