デクスターの人生は順風満帆に見えた。リタとの関係は修復され、職場での監視も解かれて夜の殺人がスムーズに進む。だがヤクの売人でもある殺人者フリーボの処刑へと出向いたデクスターに2つの予期せぬ事態が襲いかかった。
ミゲルを始末したデクスターの次なる懸念は、感情的に不安定なラモンの処理だった。そのラモンの懐柔に成功し、やっと一息つくデクスター。残すはリタとの結婚式だ。しかし予想外の驚きが彼を待っていた。一方、刑事への昇格をバティスタから聞かされたデボラだが、喜ぶ間もなく昇進がフイになりそうだと知る。
デクスターと地方検事補ミゲル・プラドは、二人とも同じ殺人犯を追っていることに気づく。ミゲルの弟を殺したとされるフリーボだ。デボラと殺人課の刑事たちもフリーボ捜索に奔走。デボラは裏のありそうな相棒クインからミュージシャンのアントンを情報提供者として紹介され、フリーボの居所について手がかりを探ろうとする。皆がフリーボを捜す中、デクスターは先手を打って彼を見つけ出せるのか。
皮を剥がれた女性遺体の捜査を担当するデボラ。遺体の身元は不明だが、殺害方法はフリーボの手口に類似している。だがフリーボの仕業ではないと知るデクスターは、それを示すべく被害者の身元をデボラに気づかせる。一方、ミゲル・プラドはデクスターに友情関係を求めるが、果たして検事補と親しくなることはデクスターにとって有益なのだろうか。
デクスターはリタへのプロポーズに失敗してしまう。経済面での援助や父親としての責任以上のものを結婚に求めていることをリタに分からせようと、彼は頭を悩ませる。だが意外にも、デボラが担当する婚約者殺害事件がデクスターに希望をもたらす。一方、ミゲルの弟ラモンは末の弟オスカー殺害犯の捜索にのめり込んでいく。だがすでにオスカー殺害犯と目されるフリーボはデクスターによって殺されており、その事実こそデクスターが隠しておきたいものだった。