#13 消えた25万ドル
グレイは新人巡査の3人に、警官はタダでものをもらうような役得は慎まねばならないという注意を与え、その上で法の条文にただ従うだけではなく、法の精神を理解せねばならないと説く。子供の頃から警官になるよう厳格に育てられてきたジャクソンは、違反の取り締まりにも融通が利かず、ロペスが悪質な詐欺犯の罪を重くするために不正と思える手段を使ったことにも異議を唱える。ロペスはそんなジャクソンが初仕事で撃ち合いになった時に怯えて動けなくなったのを報告書に書かなかったことなどをあげて、彼をたしなめる。ノーランたちが駆けつけた交通事故の現場では、事故車の運転手がわき腹を刺されていた。だが救急車に乗せられた運転手は突然逃走する。事故車の持ち主ロドリゲスの家に行くと、そこではロドリゲスが殺されていた。ノーランは逃げた運転手が殺したと考えるが、署に戻るとその運転手がいた。彼は麻薬課の潜入捜査官オーティスであり、麻薬組織に潜り込んで情報を集めていたのだ。ノーランたちは組織のアジトに踏み込むことになる。オーティスの手引きでアジトに突入した警官隊は100万ドルの現金を押収する。ノーランたち新人巡査は現金の番を命じられ、深夜まで現場に残ることになる。翌日警部に呼び出されたルーキー3人は、押収した金が25万足りないためにウソ発見器にかけられる。3人はテストにパスするが、その直後、ルーシーが3人の男に襲撃された。男たちは麻薬組織のメンバーで、ルーシーが金を奪ったと疑って追ってきたようだが…実は金を奪ったのは3人のうちの1人だった。ノーランたちが駆けつけてルーシーは助かり、金を奪った男も逮捕された。ルーシーはロドリゲスが殺された部屋を割引の家賃で借りることにする。友人のベンの家にタダで住まわせてもらっているノーランは、不正な役得に当たらないよう家賃を払うとベンに申し出る…。