母親を殺したと容疑者の死亡を確認してから16ヵ月後。LA市警殺人課刑事のハリー・ボッシュは犯人逃亡の裏にあった許しがたい真実を知り、やり場のない怒りをもてあましていた。そんな折、ホームレスの退役兵が腐乱死体となって発見される。一方、殺人容疑で自宅拘禁中の映画監督は無実を訴え、マスコミの注目を集めていた。ヴェロニカ・アレンの裁判が一段落したボッシュは長年追い続けてきたある容疑者の動向に目を光らせる。
2019年の大みそか。LA中で人々が新年を祝う中、イーストハリウッドにあるアパートで火災が発生し、10歳の少女を含む数名の住人が死亡する。放火だったことが判明。刑事ハリー・ボッシュが現場に到着するが、そこに相棒のジェリー・エドガーの姿はなかった。
1年近くが経ち、ボッシュは今もデイジー・クレイトン殺害事件を見直している。そんな時ハリウッドの展望台で医学物理士スタンリー・ケントが殺害され、捜査に駆り出される。エドガーは汚職警官らのおとり捜査を実施中だ。マディはインターンとして働きはじめ、アーヴィング本部長は市長選の選挙運動を進めている。
ビレッツがハリウッド署殺人課の刑事たちの新しい配属先を掲示する。ボッシュはミッキー・ペニャを逮捕するための計画を実行に移すが、それは厳しい結果を生むことに。ビレッツの行動は署内に影響を及ぼし、マディは将来に向けある決断をする。
ボッシュは捜査班の内務監査課の2人の目をかいくぐりながら、一刻も早くエライアス殺害事件の核心に迫るため調査にあたっていく。エレノア・ウィッシュはFBIの潜入捜査に戻り、ジェリー・エドガーは仕事復帰の初日を間近に控えていた。