ある通りで男性の変死体が発見される。遺体は不自然な方向に引きずられ、その胸部には分厚いガラスが多数突き刺さっている。所持品から男性はシルバー・スプリング・オフィスタワーの30階に勤務する会計士、ブラッドリー・ウィークスだと判明する。オフィス内は竜巻が通ったような有様で、窓ガラスが飛び散り書類が散乱している。
1980年、アイスホッケーのマイナーリーグ選手がスケートリンクで頭部を殴打されて殺害される。おりしも、それはレークプラシッド冬季オリンピックのアイスホッケー競技でアメリカチームがソ連を破った夜の出来事だった。当時、ライバルチームの選手が容疑者となったが証拠不十分で不起訴となる。だが、今もその風評に悩む彼は息子のために無実を証明したいとリリーたちに再捜査を依頼する。