お・ばんざい!
自ら現場に立ち工務店を切り盛りする花園くるみ(斉藤由貴)の夫・風太郎(田口浩正)の葬儀。くるみとケンカをした風太郎は飛び出したまま、川で溺れて亡くなってしまった。だが、なぜか5歳の息子・雷智(谷端奏人)だけには、幽霊になった風太郎が見えていた。生前の風太郎は、家業には全く携わらず、他の商売にばかり手を出しては失敗する始末。しかし料理の腕前は一流の専業主夫だった。葬儀後、くるみが育った施設の園長(藤村俊二)が、「風太郎に貸した1千万円を返済してほしい」とくるみに告げるが、寝耳に水のこと。返せる見込みもなく途方にくれていたくるみだが、作業場で風太郎の残した大量の食器や調理器具を見つける。
慣れない家事に奮闘するくるみ(斉藤由貴)を幽霊の風太郎(田口浩正)が見守る。いかんせん料理が苦手なくるみは、風太郎がこれまで作り置きしていたおかずで代用するが、それもすぐに底をつく。そこで、書店で仕入れた情報で大節約生活を始める。だが、一向に借金返済のめどは立たない。そんな中、作業場にみんなを集めて風太郎が残した食器や調理器具を見せ、「食堂経営があの人の夢かな・・・」と切なく話すくるみ。しかし、みんなに質店に売るよう言われてしまう。
周りの説得に負け、くるみ(斉藤由貴)は食器・調理器具を売ろうとするが、2万円にしかならないことが分かり断念する。節約生活を続けアルバイトも探すが、資格のないくるみに仕事は見つからない。そんな時、雷智(谷端奏人)が幽霊の風太郎(田口浩正)に「父ちゃんの黄金チャーハンが食べたい」と言っている声を聞いてしまう。切なくなったくるみは、風太郎が書き残したレシピを参考にし「黄金チャーハン」を作るが全くおいしくない。そこで、幽霊の風太郎の言葉を雷智が代弁し、くるみにチャーハン作りを指導する。夕食にチャーハンを出すとみんなに大好評。チャーハン店を出せばとの案にくるみもその気になる。だが、棟雄(大友康平)と苺(山内菜々)は猛反対する。
大節約生活の一環で家庭菜園やニワトリを飼いだすと、セレブな生活を夢見る苺(山内菜々)は嫌がる。一方、くるみ(斉藤由貴)はチャーハン店を開くためにさまざまなチャーハンを作るが、これといった目玉メニューが見つからない。そこで目玉メニューの具を探すため、多古(石倉三郎)と桃太郎(阪本奨悟)と雷智(谷端奏人)がタニシを採りにいく。採ったタニシを試食するが、生煮えだったため3人はお腹を壊してしまう。
いよいよチャーハン店開店日。工務店の仕事が休みなので花園組のみんなも手伝う。品切れになるほどの大盛況で、みんな大喜び。ところが、初日の大成功を祝うために多古(石倉三郎)がすしやピザ、ケーキなどを大量に注文し、売り上げのほとんどを使ってしまう。しかも翌日になると、開店時間になっても客が全く来ない。途方に暮れるくるみ(斉藤由貴)だが、風太郎(田口浩正)とくるみのケンカの原因が誤解から生まれてしまったと雷智(谷端奏人)に教えられ・・・。
チャーハン店は店閉まいしたままで借金返済のめども立たず、相変わらずの節約生活を続けている花園家と花園組の人々。しかし、くるみ(斉藤由貴)はだんだん安くておいしい料理を工夫するのが楽しくなっていた。そんなある日、くるみは園長(藤村俊二)から彩(夏生さち)を預かってほしいと頼まれ、もう1人同居人が増えることに。しかし、彩は誰とも打ち解けようとせず、苺(山内菜々)は彩の存在が面白くない。