高柳(山田裕貴)はミステリアスで風変わりな倫理教師。逢沢いち子(茅島みずき)は校内での男友達との情事をとがめられたことをきっかけに高柳に心ひかれる。そして男友達との心ない性交を拒絶したいち子に、高柳は愛と教養についてのマックス・シェーラーの言葉を贈る。いち子に真剣に向き合う高柳に感化された谷口恭一(池田優斗)は自分のようないじめられっ子を救う“いい先生”になりたいと告げる。しかし高柳の答えは…。[FICT](C)NHK
授業中いつも寝ている間幸喜(渡邉蒼)。母親がシングルマザーで仕事から帰ってくるのが遅く、家に帰っても誰もいない自由な時間で、仲間たちと夜中まで遊び歩く日々を送っていた。高柳(山田裕貴)の授業でも幸喜は寝てしまう。そんな幸喜に、夜に電話を下さいと自分の携帯番号を記したメモを渡す高柳。戸惑いながらも、幸喜は電話をかけてみることに…。高柳は自由な生活がどこか不安なのではと問い、キルケゴールの言葉を説く。[FICT](C)NHK
高柳(山田裕貴)は物理教師の松田(田村健太郎)から教師と生徒の恋愛について相談される。深川時代(池田朱那)のことが気になってしかたがないと言う松田に「それは愛ですか?性的欲求ですか?」と問う高柳。時代は過去に高柳を陥れようとした女子生徒だった…。文化祭の夜、松田の元に音声録音中の携帯をカバンに忍ばせた時代がやってくる。そこに飛び込んできた高柳は“美しさ”についてのソクラテスの言葉を投げかける。[FICT](C)NHK
近藤陸(川野快晴)は兄のカイト(山科圭太)が逃げたとチンピラ達から言いがかりをつけられ暴行を受ける。そこに現れた“ジュダ”と呼ばれる男(成河)に助けられた陸だったが、今度はジュダに軟禁されてしまう。そこに飛び込んでくる高柳(山田裕貴)。ジュダと高柳の間にはかつて、一人の女子生徒を巡る浅からぬ因縁があった…。高柳は陸を連れ出そうとするが、ジュダはそれを阻み、ハンナ・アーレントの言葉を突きつける。[FICT](C)NHK
自傷行為をやめられない高崎由梨(吉柳咲良)は、ゲームという同じ趣味を持つ保健室登校の都幾川幸人(板垣李光人)と仲よくなる。都幾川はふだんの授業にはほぼ出ることはないが、高柳(山田裕貴)を慕って倫理の授業には出ていた。手を握ったり腕を組んだりと高柳との触れ合いを求める都幾川のことを大目に見てほしいと頼む養護教諭の藤川(梅舟惟永)に、高柳はできないと答える。ある日、由梨が授業で突然カッターを出し…。[FICT](C)NHK
曽我涼馬(犬飼直紀)は学校でほとんど話さない生徒。成績も良くスポーツも得意で友達もいるが話している姿を見た者はほとんどいない。なんとか曽我を喋らせようとする教師たちを尻目に高柳(山田裕貴)はそれはおせっかいだと突き放す。高柳の異変を感じ取った逢沢いち子(茅島みずき)はなんとか元気づけようとするが…。高柳は曽我とのかいこうをきっかけに図書館でよく同席する田村創(杉田雷麟)の悩みに向き合うことに…。[FICT](C)NHK