同棲している紳司と雪は日常を暮らしていた。雪は紳司といると落ち着くが、好きということが何か分からなかった。それを知っている紳司は付き合うという約束はせずに、ただ隣にいることを選んだ。 紳司はカメラマンとしての自分、昔から思う自分自身のこと、雪といる自分、 うまくいかない全てに葛藤していた。離れることを選んだとき、ふたりの関係はどうなるのか。大事にすることとは何か。わたしはあなたの見たものが見たかった。