静岡。富士見学院バレー部のこずえ (上戸彩)、みどり (酒井彩名)、そして1学年下の真理 (森田彩華) の3人が自転車で茶畑を縫うように駆けていく。元気な3人が向う先はとある体育館。県大会が行われる会場だった。試合はレギュラーのみどりの活躍で富士見学院が優勢に進めるが、第3セットに入ると相手校の反撃にあい、なかなか得点できなくなっていた。そんな状況を打破しようと監督の本郷 (中村俊介) はこずえを交代要員に指名。突然の指名に驚くこずえだったが、元気よくコートに入るとメンバーを勇気づけ、自らみどりとのみごとな連携でアタックを叩きつけた。
全日本高校選抜の合宿に参加、監督の猪野熊 (船越英一郎) からキャプテンに指名されてしまったこずえ (上戸彩)。ある朝、目覚めると八木沢 (宮地真緒) が着替え体育館へ行こうとしている。どうやら自主的に朝練をしているらしい。こずえもあわてて体育館へ駆けつけると、そこには垣之内 (秋山エリサ)、三条 (遠野凪子) らの姿が。八木沢によると、八木沢と三条は合宿初日から朝練をやっていたとか。キャプテンの自分が参加しないどころか、朝練をやっていたことも知らなかったなんて…。
こずえ (上戸彩) 率いる全日本高校選抜と富士見学院の練習試合が始まった。が、富士見学院のメンバーは真理 (森田彩華) ら1年生ばかり。驚くこずえらだったが、やはり力の差は歴然。あっという間に選抜チームは第1セットをゲットする。しかし、第2セットになると、富士見学院はみどり (酒井彩名) らレギュラーメンバーを出場させる。みどりの鬼気迫る表情にこずえも気合いを入れ直す。が、やはりレギュラーは手ごわい。こずえらも第1セットが一方的になった分、プレーが雑になりミスを連発。選抜という急造チームのもろさを露呈し、試合は一進一退の攻防となる。
せっかくチームがまとまりかかったのに…。富士見に戻ったこずえ (上戸彩) は自宅へと帰ってきた。猪野熊のやり方に、富士見学院バレー部監督で猪野熊のもとでプレーしたこともある本郷 (中村俊介) がついに怒りを露にした。合宿所にまで乗り込むといきなり猪野熊を殴りつける。しかし、激昂する本郷を目の前にしても猪野熊は「お前は俺に二流の選手だったと烙印を押されたのを逆恨みにしているだけ」と冷ややかだ。本郷はかつて猪野熊に追い詰められて命を断った友人・柴田を思い出し、猪野熊への憎しみをさらに増幅させる。
酔っ払いにケガをさせたこずえ (上戸彩) は謹慎処分になってしまう。学校への復帰が決まったこずえはみどり (酒井彩名) に電話を。が、後ろめたさを感じるみどりは電話に出ることが出来ない。酔っ払いたちにも非があることがわかったが、ケガをさせたことは詫びなければならない。本郷 (中村俊介) はこずえ、そしてキャプテンの大沼 (大友みなみ) を連れて被害者を訪ねることにする。が、日本バレーボール連盟がバレー部廃止の可能性があると学校へ伝えてきた。ショックを隠せない本郷だが、もちろん部員たちに告げることはできない。
優勝しなければ廃部となってしまう。過酷な条件を背負ったインターハイへの出場権を賭けた県内予選が始まった。1回戦に快勝し大喜びするこずえ (上戸彩) ら富士見学院バレー部だったが、コーチの本郷 (中村俊介) はいつになく厳しい。試合後も選手たちに反省を促すと、厳しい練習を課す。その後も本郷の厳しい指導は変わらない。まるで人が変わったかのような厳しさに、大沼 (大友みなみ) をあっさり辞めさせたことも加わって、次第に部員たちからは不満の声が漏れ始める。