13の自治区に分かれたドーワー王国。その平和は巨大統一組織“ACCA(アッカ)”によって守られていた。ACCA本部監察課副課長ジーン・オータスの仕事は、13区を不定期に廻り、不正がないか視察すること。だがある日、ACCAトップの5長官により、監察課の廃止が告げられる。平和な時代が続き、存在意義を失いつつあることが理由だった。そんな中、ジーンはファーマス区の視察に向かうが……。
ACCAバードン支部の新入り巡査レイルは、本部のエリートを嫌い、ジーンに何かと突っかかってくる。それを飄々とかわす一方で、ジーンは最近、自分が見張られているような気配を感じていた。相談された友人のニーノは、原因の調査を約束する。その頃、ACCAの上層部にはクーデターの噂が伝わっていた。5長官の一人、グロッシュラーは会議の席で、信憑性のある情報を入手したと切り出す。
ACCA本部長のモーヴから食事に誘われたジーン。モーヴはクーデターの情報を集めるため、ジーンに協力を依頼する。一方、クーデターの噂はドーワー王室にも届いていた。王室では王位継承権を持つシュヴァーン王子の成人記念式典が催されることになり、ACCAも5長官ら幹部たちの出席を求められる。そこへジーンも監察課の代表として、出席することになるが……。
視察のため、スイツ区を訪れたジーン。スイツ区では伝統と格式を重んじるあまり、区民と外部の接触や交流が制限され、ジーンも“閉ざされた”雰囲気を感じていた。視察途中、一人で街を眺めていたジーンは偶然にも、クーデターについて話をするスイツ区民たちと遭遇。会話内容の発覚を恐れる彼らに拉致されてしまう。ジーンが目の当たりにした区民たちの思いとは……。
スイツ区の視察から戻ったジーンは、課長のオウルに以前から出している異動願いについて尋ねる。だが、希望が通る見込みは当面なさそうだった。その帰宅途中、5長官の一人、リーリウムがジーンに声をかけ車中へ誘う。ジーンはそこでリーリウムから、自分を監視する者がいることを聞かされる。後日、ジーンは次の視察先であるビッラ区へ向かう。そこで知る真実に、ジーンは……。
視察でロックス区を訪れたジーンは、地元に帰省中だったグロッシュラーと語らう。クーデターの噂が錯綜する中、ジーンは正直な思いをグロッシュラーに伝えて立ち去る。バードン区へ戻ると、監察課では新年をどこで迎えるかが話題になっていた。そして、みんなでジーンのマンションで開かれるパーティーへ行くことに。年越しの夜、ジーンはロッタや同僚たちに囲まれ、和やかな時を過ごす。
下野紘
Jean Otus
津田健次郎
Nino
悠木碧
Lotta Otus
濱田健二
制作者
麻生一宏