暴れん坊ママ

上戸演じる川野あゆは田舎育ち、荒っぽく、男勝りの海の女。教養はないが、気取らず真っ直ぐな元気娘。一方、大泉演じる川野哲は、そんなあゆを愛しながらも振り回される都会育ちのバツイチ美容師。外ヅラはいいが実はだらしない小市民的存在・・・という役どころ。 年の差、バツイチという壁を乗り越えて二人はめでたく結婚、甘~い新婚生活が始まった矢先、いきなり哲の子供だと名乗る5歳の男の子がやって来て・・・「そんなの聞いてねー!」 そして前妻の身勝手な事情で、男の子を引き取るハメに・・・!「なんで、アタシがママに!?」 幼稚園児の親になることで新婚生活は一変!いきなりの子育てに戸惑い、一緒に暮らして分かった哲の意外な姿にもイライラするようになり・・・!?田舎育ち&都会育ちの年の差夫婦と、突然やってきた子供の3人の姿をユーモラスに描くコメディー。 また、主人公夫婦の前に立ちはだかる“都会の超セレブ幼稚園”でのママたちの特異な世界を描くのも注目すべきところ。閉鎖的社会で自分の価値を張り合う人間たちの滑稽(こっけい)さ、子育て・人間関係・生活格差などの問題を背景に、見栄・打算・駆け引き・母性が入り乱れるユーモラスな闘い・・・幼稚園のすかした上流ママ軍団を相手に、“異端児”川野あゆが、どんな騒動を巻き起こすのか!? 子供のことを思う必死さのあまり視野が狭くなり、また、それぞれのストレスを抱える中で、親としても、人としてもどこか変になっている“おかしな”親たち。そしてそんな親の影響を受ける子供たち・・・。“教育”という普遍的かつ今日的なテーマが盛り込まれたコメディーは世代を問わず楽しめる作品となっている。