時は朝鮮王朝第3代王太宗の治世。建国の功臣クク・ユの一人娘イニョプは朝から出かける準備に余念がない。兵曹判書ホ・ウンチャムの誕生日の宴に行き、使者として咸興へ行ったまま帰らない父の安否を確かめるためだ。咸興には初代王・太祖がいる。太祖は兄弟を殺して王位に就いた太宗を憎んでおり太宗の使者を殺すと噂されていた。祈る思いでホ家に向かったイニョプを道中、暴れ牛が襲い、偶然居合わせたホ家の下男ムミョンが彼女の危機を救う。
絹を敷き詰めさせたイニョプは自己嫌悪に陥るが、ホ家の娘ユノクは人が踏んだ絹など使えないとムミョンに命じてイニョプの家に絹を送りつける。侮辱され怒ったイニョプが咸興へ行こうと家を飛び出すと、門の前に想い人ウンギからの手紙が置いてあった。ホ家ではイニョプの靴を履いた下女タンジが厳しい処罰を受ける。一方、咸興では太祖がクク・ユを太宗の手先と決めつけ死を宣告するが、そこへウンギが現れる。
大逆の罪で捕らわれたクク・ユは無実を主張するが、彼の忠僕トックが謀反の証人として引き立てられ、戸曹判書キム・チグォンも罪を認めよと迫る。結局、クク・ユは死罪となり、イニョプは済州へ官妓として送られることに。ウンギはイニョプの処分を聞き船着き場へと急ぐが、船が出る直前、イニョプの行き先が変更になる。朝廷では謀反事件に心を痛める太宗が兵曹判書ホ・ウンチャムに1通の上書を見せ、自分の子を捜せと密命を下す。
ホ家から逃げ出したイニョプはムミョンに連れ戻され、水も食事も与えられぬまま地下室に監禁される。彼女を忘れられないウンギはイニョプの居場所を知るや、すぐさまホ家へ駆けつけユノクにイニョプへの手紙を託す。そんなウンギに父キム・チグォンは他の女をめとったらイニョプを救うと告げる。太宗の密命を受けたウンチャムは、上書を書いた老母を訪ね太宗の子の居場所を問い詰めるが、老母は王様に見せたい物があると拝謁を要求する。
トックが言い残した言葉からイニョプは父の遺書を見つけるが、そこには意味を成さない文字が並んでいるだけだった。ホ家に戻るとウンギがイニョプの帰りを待ち構えており、一緒に逃げようとイニョプの腕を取るがイニョプは応じない。一方、ウンギとユノクの縁談は着々と進み、正式な婚姻の申し込みがキム家からホ家に送られてくる。ユノクはイニョプに勝ち誇ったようにウンギとの婚約を告げ、同時に下男のプンイに嫁ぐよう命じる。
ムミョンに嫁ぐという言葉にウンギは耳を疑いイニョプを問い詰める。そこにユノクが現れ、イニョプをウンギから引き離す。イニョプが勝手に決めたムミョンとの結婚をユノクは認めず、イニョプに罰を与える。イニョプに拒絶されたウンギは酒に溺れるが、イニョプが下男との婚姻を決意した本当の理由を聞かされ、すぐさま父のもとへ。そして、罰として重労働を課せられたくたくたのイニョプの前にかつての侍女サウォルが姿を現す。
チョン・ユミ
Kook In-yeop
オ・ジホ
Moo-myung
キム・ドンウク
Kim Eun-gi
イ・シア
Heo Yoon-ok
チョン・ソミン
Dan-ji