真田総合病院の総婦長・杉原園絵(中村玉緒)はナース生活33年。しかしまもなく現役を退きたいと院長の真田真一郎(高松英郎)に申し入れていた。 3階混合病棟の主任・伊東玲子(沖直美)は、園絵が後継者と考える優秀なナース。彼女の下には新米ナースの新村京子(土家里織)、寺田留美子(舟喜幸子)、瀬木ひろみ(石塚智子)らがいた。 ある日の夜中、暴力団幹部・黒木(安岡力也)が日本刀で刺されて救急車で運ばれてきた。命に別状はなく、手術後しばらく入院することになったが・・・。
深夜、3階混合病棟に入院している患者の大動脈瘤が破裂した。深夜勤の京子(土家里織)が、外出している当直医の田原(草川祐馬)の携帯電話に電話するがつながらない。急遽、松本外科部長(西園寺章雄)が駆けつけて緊急手術が行われたが、患者は死亡した。 ところが翌日、ひろみ(石塚智子)は「昨日の深夜に田原とナースの吉岡(工藤幸子)がラブホテルに入っていくところを目撃した」と玲子(沖直美)に話し・・・。
玲子(沖直美)は吉岡(工藤幸子)を呼び出し、田原(草川祐馬)との関係について問い質した。プライベートに口出しして欲しくない、文句があるなら杉原婦長(中村玉緒)に言ってくれと開き直る吉岡。翌日、吉岡は無断欠勤し、その後退職願が送られてきた。 一方、患者の相沢(大竹修造)が「院長か婦長を呼べ」と騒いでいると、玲子に連絡が入り・・・。
相沢(大竹修造)に肺ガンとの診断結果が出た。しかし、胸部外科専門医の片桐(篠塚勝)は、告知しない方針を玲子(沖直美)らに告げる。そして精神的なケアを神経科医・三輪(沖田さとし)に任せた。 一方、認知症で入院している竹田(喜味こいし)が嫁から無理矢理、遺言状に署名させられそうになっているのを玲子が止める。しかしある夜、園絵(中村玉緒)が巡回していると、談話室で竹田が相続関係の本を読んでいるのを目撃し・・・。
院長の娘・久美(吉本真由美)は小児科医。商社の経理マンだった彼女の夫・広岡(朝日完記)を事務長に迎え、真田病院は経営的危機を乗り越えた経緯があった。その広岡が、園絵(中村玉緒)が3人のナースを補充しようとしていたことに異議を唱えた。対して園絵は良心的な医療を志すには必要だと譲らず・・・。
入院しているヤクザの黒木(安岡力也)が出前持ちを装った男に襲われた。男の正体に最初に気付いたのは、認知症と思われていた竹田(喜味こいし)だった。黒木をかばって切られた京子(土家里織)は竹田が正気であることに気づく。 そんな中、竹田の財産を狙う息子夫婦が、竹田を別の病院の診察を受けさせようとする。それを拒否した園絵(中村玉緒)は・・・。