エピソード1
サンタが贈る愛の物語・心の傷は消えますか・・・
96年のイヴ。自殺と見まごうような形でビルの屋上から落ちた沙織(葉月里緒菜)を病院に運んだ小泉三太(唐沢寿明)。沙織は単なる飲み過ぎ。すっかり疲れた三太は後を担当医師・俊輔(高橋克典)に任せ、病院を去る。同じ病院で非常勤の精神科医として勤務する三太は、その晩、俊輔から沙織が礼も言わずに病院から消えたと聞かされ、唖然とするのだった。 そして、97年10月。診察の合間の三太に、初老の男・小柴(いかりや長介)がぶつかった。小柴は、執事として使える藤原財閥の会長・公章(林隆三)が倒れたため、駆け込んできたのだ。 藤原の担当医となった俊輔は、小柴から藤原の娘が“心の病”を患っていると聞かされ、小柴に三太を紹介する。 専属の精神科医にという小柴の申出を最初は断ろうとする三太。だがその娘がアダルト・チルドレンだと聞き、心が揺れるのだった。 しかし、小柴の提案で運転手を装って実際にその娘に会ってみた三太は、彼女の恐ろしいまでの“性格ブス”ぶりにへきえき。でもその顔は、どこか見覚えのある顔で・・・そう、イヴの晩の女、沙織だったのだ。
1時間11分 · 1997年10月16日