大洗の中学生マサキ。ペットのコーギーと散歩に出た早朝の海岸で、サーフィンをするショウの姿を目撃する。ショウの姿に魅入られたマサキは、誘われるがままにサーフィンを始める。その時、サーフィンはマサキの人生そのものになった。
サーフィンを始めてから、マサキの生活はサーフィン一色になった。寝ても覚めてもサーフィンのことばかり考え、雨の日も晴れの日も海に出て波に乗る。台風が近づいていたある日、ショウが止めるのも聞かずに海に出たマサキは……。
マサキが初めて出場する大会『フォレストカップin大洗』の開幕が迫る。大会にはマサキと同年代のサーファーが大勢いた。生涯の好敵手となる者たちだ。ショウと出会って一年。マサキは全力で波に挑んでいく――。
『フォレストカップin大洗』でのショウと田中の勝負。互いに全力を尽くし、波に挑み、最高のランディングを見せる。マサキは二人を誇らしく思い、同時に自分もさらに努力して高みを目指そうと決意するが……。
淡々と日常生活を送るマサキ。あの日から、一度も波に乗っていない。しかし、サーフィンを憎みたくても、嫌いになりたくても、辞めたくても、サーフィンが好きだという想いを捨てきれない。そしてある満月の夜……。
伝説のシェイパー、タダオの家に下宿し、湘南でサーフィン漬けの充実した高校生活を送るマサキ。あるとき、マサキはささいなことの積み重ねで、コウスケを怒らせてしまう。憤懣やるかたないコウスケはマサキに勝負を挑む……。