全国で増加している凶悪犯罪“エクスプレス誘拐”。警察官で犯罪心理学者のバルバラは、自身も誘拐され足の指を切られた過去を抱えつつ被害者救出に奔走していたが、人命よりも手順を重んじる警察組織に幻滅し辞職する。そんな彼女の前に誘拐保険を扱う保険会社のCEOが現れて、とある提案をする。一方、誘拐事件を境に関係が悪化した夫とは離婚寸前で、思春期の長女も学校で問題を起こすなど、私生活でも悩みは増すばかりで…。

セントラルリスク社の顧客で億万長者ジェームズの35歳離れた年若い妻ブランカが消息を絶った。身代金要求の電話をかけてきた相手の話しぶりからギャングではないと推測したバルバラたちは、ブランカと浮気相手の狂言誘拐を疑うが、事態は思わぬ展開を見せる…。学校ではグスと恋人トリアナが義父の誘拐をめぐって険悪になる一方、警察ではサンタが誘拐事件の現場で拾った吸い殻をバルバラのものではないかと疑い、鑑識に送る…。

今回誘拐されたセントラルリスク社の顧客の家族は、ペットの犬だった。バルバラたちチームはひとまず通常の誘拐と同じく、身代金要求の電話がかかってくるまで、被害家族周辺の情報を集めることに。同じ頃、チンピラたちに恋人のトリアナを人質に取られたグスは、誘拐用の車を調達するよう命じられ、レオを頼ることにする。一方、グスの妹カミラは友達から仲間はずれにされて落ち込んでいたが、意外な人物が手を差し伸べる…。

グスとトリアナの義父誘拐計画は崩壊した。誘拐犯たちはトリアナを拘束し、グスを脅してセントラルリスク社に身代金要求の電話をかけさせる。そしてその電話を受けたのは母親のバルバラだった。その頃、警察はサンタの告発でバルバラの逮捕に向けて動き出していた。サンタは、せめて母親が逮捕されることを前もって娘たちに知らせようと家に戻るが、そこにいたのはちょうど身代金要求の電話をかけている最中のグスだった…。

3人を殺した犯人としてバルバラを逮捕したサンタは、仲間について話せば罪を軽くすると供述を迫るが、バルバラは頑として口を割らない。そこへ思わぬ人物が訪ねてきて…。一方、バルバラを失って不安定なエクスプレスチームに舞い込んできた新たな依頼は、セントラルリスク社の重要顧客に移植されるはずの心臓が人質に取られたというものだった。心臓の細胞が壊死するまでのわずかな時間で、チームは心臓を取り戻せるのか?