能登半島でペンションを経営する40歳の独身女性・田村亜紀 (泉ピン子) のところに、ある日、上野隆 (西城秀樹) という殺人犯が転がり込んできた。上野に惹かれた亜紀は、偶然発見した上野の拳銃を隠し、引きとめ工作をする。そんな中、亜紀の暗い過去を知る福田 (石井光三) という男が現れ、亜紀にしつこく付きまとい始めた。/(脚本) 市川森一
妻で弁護士の百合子 (平淑恵) の浮気のことで喧嘩をした地検検事の沢木卓也 (滝田栄) が、その妻を殺害した容疑で逮捕された。全く身に覚えのない沢木は、何者かにハメられたと察知。15年前、別れた元恋人・五味早苗 (伊藤蘭) の協力で、真相の究明に乗り出した。沢木は、自分が5年前に担当した放火事件が今回の一件に関係していると気付いて―。/(脚本) 鎌田敏夫
元警視庁刑事・沢地慎吾 (古谷一行) が管理人をしている北海道の小さなホテルに奥野加世子 (有森也実) という女が客としてやってきた。ところが、加世子を追ってきた沢地の元部下の刑事・吉村 (塩見三省) の話によると、加世子は東京で発生した銀行強盗事件の犯人の一味だと言う。沢地は、加世子を囮にして主犯格の相馬 (李鐘浩) という男を逮捕したい、という吉村の強い要請に渋々同意し、捜査に協力することになったが…。/(脚本) 深沢正樹
小樽市内で倉庫業を営む富岡敦志 (原田大二郎) が殺害される。現場の状況から、事件は怨恨絡みの可能性が高い。市内で小さなホテルの支配人をやっている沢地慎吾 (古谷一行) は、泊まり客の老夫婦、朝倉修平 (長門裕之) と妻の冬美 (南田洋子) に容疑が掛かったと知る。冬美は末期の胃がんらしく、2人は最後の旅行に来たようなのだ。そんな中、沢地は、20年前に発生したある船火事で、朝倉と富岡が繋がっていると気付き―。/(脚本) いずみ玲
警視庁の刑事から小樽の小さなホテルの支配人に転身した沢地慎吾 (古谷一行) が、地元で発生した難事件を解決するシリーズ。今回は、地元で評判の寿司屋の婿養子が殺害された事件。事件解決の鍵となったのは、被害者が、容疑者となっている友人に残した「分かるか、俺の絶望が、俺の痛みが」という言葉。北の大地で生きる主人公の熱い思いが犯人の心も癒すハートフルサスペンス。/(脚本) いずみ玲
デパートの売上金1億円が強奪された夜、沢地 (古谷一行) が支配人を務める小さなホテルに、4組7人の男女が宿泊していた。急な旅程変更で小樽に来たという近藤杏子 (中山忍) と孝志 (大沢樹生) 夫妻、5歳の孫 (吉川史樹) を連れた丸山夫妻 (西田健、田島令子)、予約なしで訪れた野村 (京本政樹)、落ち着きのない和田 (本宮泰風)。翌朝、近くの海岸で和田の他殺体が見つかる。強奪事件の凶器が所持品にあり、和田は共犯者に殺されたと警察は見る。/(脚本) 尾崎将也