平成学園中等部に入学した藤巻駿は、オリンピックの金メダルを取るという夢を抱き、体操部に入部する。だが4人しかいない部員の一人が足を捻挫してしまったために、駿はいきなり選手として翌日の大会に出場するハメになってしまう。
跳馬を前に青ざめる駿。彼は跳び箱恐怖症だった。会場の外の公園で古タイヤを跳馬に見立てて飛び越す練習をしようとする駿だが、“跳ぶ”ことの恐怖を思うと身がすくんでしまう。そんな駿の前に女子体操部のキャプテン折笠麗子が現れる。
昨日の大会を見ていたクラスメイトの影山に「1.0クン」とバカにされる駿。しかしまだ倒立ができない駿は、影山の逆立ちを見て何も言えなくなる。一生懸命に倒立の練習をするが、自分ばかりか体操部の先輩の事までバカにされ、売り言葉に買い言葉で影山と倒立で勝負することになってしまう。
真田の指導でバク転の練習を始める駿。何とか回転ができるようになったとき、麗子がマットの端へ立ち、ここまで跳んでこいと言う。勇んでバク転をする駿だが、ぜんぜん前方へ進んでいかない。ジャンプ力が足りないと思った駿は、腰の力を鍛え始めるが、原因は他にあった。
岬コーチに体操場の鉄棒を撤去させまいと、男子体操部はその存在意義をアピールするために競技会を行うことになった。内田たちの考えた作戦は「とにかくウケを狙う」こと。注目と歓声が集まれば、岬コーチも認めてくれるだろうと考えたのだ。しかし駿は、それでいいのかと不安になる。
結局、鉄棒を失ってしまった駿たちは、「鉄棒ならあるよ」という少年・光太郎に連れられ、庭に立派な鉄棒が建つ家に忍び込んだ。そこでムーンサルトをキメる光太郎。驚く駿たちの前に、光太郎にムーンサルトを教えたというおばあさんが現れる。
阪口大介
声の出演
松本梨香
櫻井智
佐々木望
三木眞一郎