岐阜にイジュー!

東京から来た美晴と、名古屋から来た花。ふたりは2年前からLINE上だけでやり取りを重ね、都会での生活に見切りをつけて、ゆる～く新生活をスタートさせようと白川町へやってきた。役場の移住交流サポートセンターの職員伊勢谷に連れられ、町の空気を感じながらイジューする家を下見する美晴と花。新しい一歩を踏み出そうとするふたりの、イジュー生活が始まる!

イジュー! 初日。ウキウキしながら広い一軒家の部屋割りを決め、白川町での新生活に胸を躍らせるふたり。しかし、ガスの故障でお風呂に入れない! 田舎生活の大変さを、身をもって思い知るのだった…。翌朝、玄関に大量の野菜が置いてある。役場の伊勢谷に訊くと、ご近所さんからのプレゼントらしい。それにしても何故一言もなく段ボール一杯の野菜を置いていったのか…?

先輩移住者の宇野夫妻に出会い、農業体験をさせてもらう。実際の農作業は2人が考えるよりもかなりの重労働。鋤で畝を作ったり、人参の種を植えたりしていると、陽は傾きかけていた。これだけの労力を毎日注いでも、天候などに左右されてうまく収穫できないこともあるという。「うまくいかないのがここでは当たり前だから」宇野夫婦の移住に対する覚悟を知った美晴と花は…。

宇野に誘われ、伝統的な鹿狩りを見学させてもらうことになったふたりは、白川町の伝説の猟師･土門が率いる狩猟会のメンバーたちと山の中へ。可愛い動物というイメージの鹿を、農作物を荒す害獣として駆除しなくてはいけない。そして、長時間におよぶ鹿と猟師の真剣勝負の末に、目の前で土門の猟銃が火を噴く…。

山の麓にある狩猟小屋で、さっき狩った鹿を捌く猟師たち。ついさっきまで生き物だった鹿が、皮を剥がされ肉の塊に解体されていく。はじめてみる光景に、目を奪われ言葉を失う美晴と花。その鹿肉を調理する土門を美晴は手伝い、感謝を込めて猟友会の皆と共に鹿肉料理を頂く。獲れたての鹿肉は、忘れられないくらい美味しかった。翌朝、早く起きた美晴はひとり走り出す!

白川町でのイジュー生活も20日ほど経って、ふたりの暮らしも随分地に足がついてきた。しかし、田舎での単調な生活に飽きてきた花は、役場の求人案内で見つけた地元ケーブルテレビのレポーター職に応募する。一方美晴はまだのんびりとした生活を満喫していたが、働き始めた花が生き生きしているのを見て、自分も何か始められないものかと思案しだす。