高校二年生の安楽岡花火は、成績優秀、品行方正な優等生。そんな彼女は、同級生の粟屋麦と、ある「秘密」を共有していた。恋ってそんなに美しいものですか? これは、誰よりも純粋で誰よりも歪んだ純愛ストーリー。
花火と麦が偽りの交際を続ける中、二人を鋭い眼差しで見つめる少女がいた。名前は鴎端のり子。幼い頃から麦を「王子様」と思い慕う彼女は、恋人同士だと語る二人を頑なに信じようとしない。一方その頃、花火の親友・絵鳩早苗もまた、二人の関係を訝しく思っていたー。
花火の家にお泊まり会に出かけた早苗は、花火に麦との関係をついに問い詰めてしまう。思い余って花火をベッドに押し倒し、麦との「本当の関係」を聞きだした早苗は、彼女の唇を奪って・・・
周囲から清楚なイメージを持たれている音楽教師・皆川茜だが、実際はそのイメージからかけ離れた一面をもつ人物だった。そんな茜の行動に振り回され、誰にも頼れずにいる花火の前に現れた早苗は・・・
鳴海が茜に告白した瞬間を目の当たりにした花火は、何もできなかった自分を責め、喪失感と劣等感に苛まれる。一方、茜は告白から進展を見せない鳴海にいらだつが、不意に鳴海が言った言葉を聞き・・・
「昨日、鐘井先生と・・・しちゃった♡」茜の発言に打ちのめされた花火は、自分の気持ちとは裏腹に、茜への反抗心から歪んだ思考に冒されていく。一方で、早苗とは元の友達関係に戻ろうとするが・・・
安済知佳
Hanabi Yasuraoka
豊崎愛生
Akane Minagawa
浅沼晋太郎
Kirishima Atsuya
久川綾
Hanabi's Mother
野島健児
Naruma Kanai