ホテルで料理長を務める平古祥平(玉森裕太)。しかし、祥平の気持ちは満たされない。それは、フランスのエスコフィユで働いていた時に起きたある事件のせいだった。事件後、日本に戻ってきた祥平は、上司の紹介でホテルのブッフェ部門で働き始める。そこではフランス時代と違い、自分の作りたい料理が作れると思っていた。しかし、現実を思い知らされ、そのことに打ちのめされていた。しかも、職場の後輩は、自分の言ってることを一切理解しない。加えて、祥平の彼女・蛯名美優(朝倉あき)はそういう自分の様子に一切気づいてくれない。同棲して1年、祥平はこのままの日々でいいのか悩んでいた。そんなある日、祥平の異変に気づいた女性がいた。それは、職場の後輩・松井萌絵(吉谷彩子)だった。萌絵のあることがきっかけで、祥平は変わり始める。恋に、仕事に、グラグラ揺れながら成長していく、若き料理人の物語。
