荷物運びの年老いたロバがいた。飼い主の夫婦が、もう役に立たないので食べてしまおうと言っているのを聞いて、馬小屋を飛び出す。途中、老いた猟犬に会い、すっかり意気投合。プレーメンで音楽師になるため、2匹して旅に出る。やがて猫とにわとりが仲間に加わった。一行が足を止めた森の中に盗賊たちの隠れ家があり、ちょうど寞会の最中だった。そこで4匹で協力して盗賊たちを追い出してしまう。
ある村では干ばつが続き、食べ物もろくに手に入らない。そのため、幼い兄妹のヘンゼルとグレーテルは、意地悪な継母に森の中に置き去りにされてしまう。道に迷った二人はその森の中でお菓子でできた家を見つける。空腹だった二人はあたりを見回し誰もいないことを確かめるとお菓子の家を食べ始めるが、それは盲目の魔女の家だった。
とある国の美しいお姫様が城の近くにある森で遊んでいて、誤って大切な金のマリを深い泉に落として しまう。その泉には悪い魔法使いに蛙にされた王子が住んでおり、王子はこの幼い姫に、自分がマリを 泉の底から取ってくる代わりに、友達になってほしいと頼む。姫はマリを受け取るとさっさと城に帰って しまう。
蛙の王子は城まで姫に会いに行く。王様は、約束は守る必要があると言って、王子を晩餐の席に招待し、いやがる姫の隣に座らせる。蛙の王子は姫の部屋に泊まることになったが、逆上した姫は蛙を壁に叩きつける。自分のしたことを悔いる姫の前に人間に戻った王子がいた。
赤ずきんは、おかあさんに頼まれ、病気のおばあさんにお菓子とぶどう酒を届けに行く。心配なおかあさんは、くれぐれも森の中で寄り道しないよう注意する。森には悪いオオカミがいるのだ。ずるがしこいそのオオカミは先回りをして、まず先におばあさんを食べてしまう。何も知らずにやってきた赤ずきんはベッドに寝ているおばあさんの耳が大きいので不思議に思う。
ある村に4人の親子が住んでいた。ある日、長男が父に代わって仕事に出かけると一寸法師に出会う。何か食べ物をくれないかと言われるが、意地悪な長男は取り合わない。そして長男は森で大ケガをしてしまう。今度は心の優しい次男のハンスが仕事に行くと、また一寸法師が現われた。次男が食べ物を分けてあげると、一寸法師は、この先に行ったところにある大きな木を切れと言って消える。ハンスがその木を切ると中から金のがちょうが現われる。