事故で死んだはずのサラリーマンは、なんと赤ん坊として異世界へと転生する。そこで賢者・マーリンに拾われ、「シン」と名付けられる。賢者たちに育てられ、規格外の魔法を操れるようになったものの、なんと常識を教えられていなかった!森を出て買い物すらしたことのない15歳。そんな世間知らずのシンは、友人を得るため、そして常識を身につけるため高等魔法学院に入学することになる。
いよいよ迎えた入学試験日。会場には、アールスハイド王国の王子・オーグやシシリー、マリアの姿もあった。実技試験では相変わらず、桁違いの力で周囲を驚かすシン。他の受験生は身振り手振りとともに呪文を唱えるが、シンは無詠唱で魔法を発動させ、さらには大爆発を起こす始末。圧倒的な力の差により、なんと入試首席で入学することとなった。さてこれから、楽しい学園生活が幕を開ける――と思いきや、いきなり問題発生!?
護衛のため、シシリー、マリアと一緒に登校するシン。授業初日は、先生の案内のもとSクラスの皆で校内を見学することに。するとオーグから、研究会を立ち上げてはどうかと、提案を受ける。急な事態に戸惑うシンだが、そんなシンを差し置いて盛り上がるSクラス一同により、「究極魔法研究会」を作ることになった。一方、最近様子がおかしいカートは、中等生のころ怪しい先生の研究室に通っていたとか…。
数十年ぶりに現れた魔人を撃退したシンを新英雄と讃え、歓喜に満ち溢れる民衆たち。しかし、直接魔人と戦ったシンは違和感を抱いていた。まさか“人為的”に魔人化が行われているのではないか…。一方、学院では「究極魔法研究会」への入会希望者が押し寄せていた。そして、新たにマークとオリビアが仲間に加わることとなった。シンは武器の新調のため「ビーン工房」へと向かうが、その途中で眼帯の男と遭遇する…。
新しい武器を開発するため、ビーン工房へ向かうシンたち。しかし、どこか浮かない表情のシンは、先日のシュトロームとの戦いで起こった謎の爆発について考えていた。シンの魔法では爆発が起こるはずがなく、あれはシュトロームが目をくらますために行ったもの。つまり彼がまだ生きていることを意味していた。シンは再び事件が起こる前に、皆のレベルアップを図り、戦いに備えることにした。
アールスハイド王国との国境付近まで進軍したブルースフィア帝国軍。そこには、いるはずのない王国軍が待ち構えていた。部下から聞いていた情報と違い、怒り心頭に発するヘラルド皇帝。すると、帝都に大量の魔物が出現したとの一報が入り、急いで引き返す帝国軍。しかし、すでに街は変わり果てていた。獅子やオラウータンといった災害級の魔物に襲われ、あたりには血まみれの死体が散乱し、まさに地獄と化していた。
小林裕介
シン=ウォルフォード
小松昌平
アウグスト=フォン=アールスハイド
本泉莉奈
シシリー=フォン=クロード
若井友希
Maria von Messina