けんぷファー

瀬能ナツルさんは、ある朝、ケンプファーになりました。モデレータが選んだのです。あ、申し遅れました、私、臓物アニマルのハラキリトラと申します。モデレータのメッセンジャーで、翼はありませんが、臓物をキュートにはみ出させた天使です。ケンプファーとは、戦うための存在です。その証拠に、ナツルさんはケンプファーになった途端に、別のケンプファーに襲われてしまうのです。大変ですねー。フレー、フレー、ナツルさん！

モデレータに選ばれてケンプファーになってしまったナツルさんは敵に襲われてしまいました。ケンプファーは一カ所に固まる傾向がありますから、敵もナツルさんと同じ学校の生徒さんでしょうね。いやあ、いつ襲われるか分からないスリルとサスペンスに満ちた毎日を送ることができて、ナツルさんの生活は充実していますね！

生徒会長、三郷雫さんの計らいでナツルさんは女子部に編入できることになりました。ナツルさんはそこで天国と地獄を見ることになるのです。天国とはナツルさん憧れの人、沙倉楓さんに告白されたこと！ 女同士ですが細かいことは気にしなければいいんですよ。地獄は女子のみなさんに悪戯されまくりといった所でしょうか。

女のナツルさんが男のナツルさんに好意を抱いていると誤解した、女のナツルさんが好きな沙倉楓さんは、男のナツルさんに一方的に恋のライバル宣言をしました。ややこしいですねー。さらに女のナツルさんは、文化祭でミスコンに出場させられることになってしまいました。いやー、もてあそばれ放題で楽しそうですね！

文化祭です！ ナツルさんはミスコンにどんな衣装で登場するんでしょうね。それになぜか紅音さんや雫さん、楓さんまで出場するようですし。絶対ただでは終わりませんね。これは見に行くしかありません。ところで、誰と誰がキスするんでしょう。なんかこう、胸が高鳴りますね！ まあ、私、高鳴る心臓がないんですけどね。

ナツルさんの幼なじみの、近堂水琴さんが帰国されました。なんでも海外を飛び回っていたそうです。得意料理はカレー。私、臓物が飛び出るほど…、もとい、目玉が飛び出るほど辛いカレーが食べてみたいです。さて、文化祭は二日目、今日は、ナツルさん、メイド喫茶でメイドとして働かなければならないようです。