ゴルゴはコートダジュールの海岸でターゲットに狙いを定めていた。ターゲットの名は金のブラックマーケットシェア20%を握るフランソワ・ギョール。依頼者はスイスの銀行家ドワイト・D・グリンヒル。ゴルゴが引き金をひこうとした瞬間、何者かにギョールは射殺されてしまう。いったい誰が何の目的で……。ゴルゴの前に現れたのは盲導犬を連れた凄腕の同業者イクシオン。噂では彼の拳銃さばきは神業でゴルゴでさえかなわないという。 ゴルゴは決着をつけるために再びコートダジュールの海岸に向かう。
ゴルゴはグラナダの風車の窓からターゲットの男が来るのを待っていた。ターゲットは“黄色いバラ”と呼ばれるジゴロ。依頼者は娘のミラーカを奪われた大金持ちコルス・ロドリゲス。ターゲットを待つゴルゴの前に現れたのは男でなく女だった!狙撃を一時中断したゴルゴは失踪した有名女優が出演しているというポルノフィルムの情報を入手しイランに向かう。アジトを突き止めミラーカを救出したゴルゴは“黄色いバラ”が現れるのを待った。“黄色いバラ”はなんと女だったのだ。ゴルゴの銃弾を受けた女が語った驚くべき真実とは……
ゴルゴは西ドイツ・ハンブルグの飾り窓にいた。依頼人はイーストヨーロッパ諜報部、ターゲットは元ナチ親衛隊長のベルンハルト・ミューラー。ドイツが大戦中に偽造した英国通貨の偽札を大量に隠し持っていた、もしこの精巧な偽札が大量に出回れば世界は大混乱に陥る。ゴルゴはセスナを操縦しベルンハルトの屋敷に爆弾を落とした後、屋根の修理職人に成りすまし屋敷に潜入する。一日に1回開けるという大金庫に入り込んだゴルゴはベルンハルトが金庫を開けるのを待った。
ゴルゴは翌朝の列車に乗るためにネバダ州のバレンネスにいた。ゴルゴが立ち寄ったこの町はダディとリッキーという悪漢親子に牛耳られ保安官は全く役に立たくなっていた。住人達は逃げようにも電話線は切られ車はすべて破壊されていた。リッキーよそ者の訪問を面白がりゴルゴをからかい始める。翌朝、リッキーは保安官を十字架にはりつけ銃殺する。銃弾を数えるダディ「1,2,3……12.13(サーティーン)」。ダディはゴルゴの事を思い出すが時すでに遅かった。
ゴルゴはブリストルのホテルにいた。アーマライトM16を分解した郵便物を受け取ろうとしていたのだ。しかし、その郵便物は地獄のライダーたちによって奪われていた。アーマライトはリーダー格のジェフの手に渡った。娼婦だった母親に捨てられたジェフは毎晩マリファナにおぼれ若い女性を次々と撃ち殺した。ロンドン警視庁はその銃弾がゴルゴの銃から発射されたものだと断定しゴルゴを追う。
ゴルゴが運転するオープンカーはウイーンに向かっていた。依頼人はイーストヨーロッパ諜報部、ターゲットは旧ドイツ軍の兵器情報を東側に売り渡そうとしている西ドイツ人民党広報宣伝部長マルチン・リスナー。そして、同じ男の殺害を依頼されていた男がもう一人、元ナチス突撃隊で射撃の名手であるマックス・ベルンハイム、別名シュツカ。二人はリスナーの宿泊するホテルで出会ってしまう……。任務を果たすのはどちらなのか。そして二人を狙う秘密警察の存在が明らかに。