「北の空に凶兆が現れました――永夜が訪れます」。衛光明 (えい・こうめい) は、冥王の子を討って昊天の民を救うべきだと進言する。彼の持つ不思議な力は、冥王の子が唐 (とう) 国の林 (りん) 府にいることを示していた。一方、唐国では、戦場でのある出来事をめぐり、林将軍と夏候 (か・こう) 将軍が対立し…。
天啓15年、金帳王庭 (きんちょうおうてい) の単于 (ぜんう) が急逝し、唐 (とう) 国から嫁いだ李漁 (り・ぎょ) が殉葬されることに。彼女は密かに逃走を試みるが、計画はあえなく露見してしまう。差し向けられた追っ手に馬車を包囲され、万事休すかと思われたその時、何者かが放った短刀が生き物のように宙を舞い…。
渭 (い) 城の馬 (ば) 李将軍は、渋る李漁 (り・ぎょ) を説得し、彼女を都まで護送する案内役に寧缺 (ねい・けつ) を据えた。一方、李漁が金帳王庭 (きんちょうおうてい) を脱出したことを知った唐 (とう) 国の夏候 (か・こう) 大将軍は、妹・夏天 (か・てん) の身を案じ「李漁はお前の命を狙うぞ」と忠告し…。
「命の恩人でも、あなたのことは大嫌いよ」と言い放った李漁 (り・ぎょ) だったが、寧缺 (ねい・けつ) への態度には、それまでのとげとげしさが消えていた。2人は焚火を見つめながら、夜が更けるのも構わずに互いの境遇を語り合うのだった。そんななか、唐 (とう) の都では夏候 (かこう) が謀反の疑いで捕縛され…。
新たに清運司の長となった張貽琦 (ちょう・いき) は、街の住人たちに立ち退きを命じた。しかし、そこは魚龍幇幇主・朝小樹 (ちょう・しょうしゅ) の縄張り。底知れぬ実力を持った剣客と噂される彼が、おめおめと引き下がるはずもなかった。同じ頃、都に辿りついた寧缺 (ねい・けつ) と桑桑 (そうそう) は…。
「そなたを嫁がせたことを悔いておる」――唐 (とう) 国の君主・李仲易 (り・ちゅうえき) は、娘の李漁 (り・ぎょ) に告げた。それを聞き、涙する李漁。やがて、口を開いた彼女は、夏候 (かこう) の解放を要求するのだった。一方、貸家で商売を始めた寧缺 (ねい・けつ) のもとに、朝小樹 (ちょう・しょうしゅ) が…。
ディラン・ワン
Ning Que
Ireine Song
Sang Sang
チェン・シャオシュー
Fu Zi
Kris Sun
Prince Long Qing of Yan
リウ・イージュン
Ye Hon Yu