昭和12年秋、陸軍内部の強い反対の中、結城中佐によってスパイ養成を目的とするD機関が秘密裏に設立された。 参謀本部から監視の密命を受け、D機関に赴いた佐久間中尉が目にしたのは超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けた若者たちだった。
ゴードン邸を捜索する佐久間たちだが、スパイ行為の証拠をどうしても見つけることができない。そんな中、捜索は二度目だとゴードンが口走ったことで、佐久間はこの任務が武藤によって仕組まれたものだと知る。
何も思い出せない…。目覚めると、すべての記憶を失っていた。所持しているパスポートには“島野亮祐”の名前。入国地はマルセイユ。かたわらにいた謎の男アランたちによって、現在のフランスがドイツ軍に占領されていることを知る。
上海派遣憲兵隊に配属された本間英司軍曹は、着任早々、及川政幸大尉に呼び出される。及川から、憲兵隊内部に潜む敵の内通者を捜査せよという命令を受けているそのさなか、爆発音が響き渡り…。
ロンドンで写真店を営んでいた伊沢和夫は、ある日突然スパイ容疑で拘束されてしまう。 執拗な尋問に耐える伊沢の前に現れたのは、英国諜報機関のスパイ・マスターである ハワード・マークス中佐だった…。
“協力者”モロゾフから機密情報を手渡したいという緊急連絡を受け、D機関員である瀬戸礼二は満鉄の超特急あじあに乗車していた。情報の受け渡しをしようと接触をはかるも、モロゾフはすでに殺されており…。
堀内賢雄
Yuuki
関智一
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下野紘
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櫻井孝宏
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