星界の断章 誕生
遥か遠い未来、人類が宇宙に幾千の星間国家を形成し、幾多の種族が生きる時代。現皇帝の息子にしてクリューヴの王ドビュースとその恋人ブラキアは、交易途中に立ち寄った辺境の領域で、正体不明の難破船を発見する。船内に入ると、そこは初めて見るのになぜか懐かしい感覚を思い起こさせる空間だった。二人が船内をさらに進もうとした直後、難破船は突然動きだす。その衝撃で、二人の乗ってきた交易船ローマセルは難破船から離れてしまう。どうにか船の軌道修正をはかろうとして入った機関室で、二人はたくさんのミイラを見つける。アーヴ独特の頭環を身につけたミイラ、それはアーヴ創世の悲惨な歴史を物語っていた。