絶叫

絶叫
国分寺のアパート。死後半年とみられる女性の遺体が発見された。遺体は複数の飼い猫に食われ、原型をとどめていない。「よくある孤独死」と処理されそうになるが、刑事・綾乃はある違和感を抱く。ペットの猫たちのトイレトレーニングがなっていない。ペットとしてはありえないことだ。本当に猫たちは彼女のペットなのか?空の金魚鉢の中に『鈴木陽子』の通帳を見つける綾乃。遺体は『鈴木陽子・36歳』のものであるようだ。美人だが、どこか薄幸そうな地味な顔立ちの女性。「彼女はどんな人生を歩んできたのだろうか?」綾乃は陽子の人生に思いを馳せる――。