絶対衝激〜PLATONIC HEART〜

清純女学院に通う平凡な女子高生・伊勢島綾と本間棗は突然、往来のど真ん中で肉弾戦を繰り広げる巫女とCA＝キャビンアテンダントの戦いに遭遇する。戦う理由も女達の正体も分からないまま、友人の棗まで巻き込まれたことに憤った綾は、自らの拳に任せてCAを撃退する。その強さ、その行動力が、『プラトニックハート』と称される「望みを叶えるための究極の戦い」へと彼女をいざなう運命のパスポートだとも気づかずに――。

友達になった美子を探すためにプラトニックハート争奪戦への参加を決めた綾。しかし、次の相手は綾が慕っている学校の化学教師、須磨先生だった。動揺して戦いに集中できない綾に対して、容赦ない強烈な攻撃を仕掛ける須磨。本気を出さずに勝てる相手では無いと分かっていながらも、綾は集中できない。相手を打ち倒さずには決して勝ち取れない『願い』。その現実に直面した時、綾が出した結論とは？ 「先生とは戦いたくない！」そんな思いは許されなくなっていた。

目の前の相手を倒すことは、相手の『願い』も捻じ伏せること……。争奪戦の過酷な現実に、綾はすっかり疲れきってしまう。そんな綾を気遣って、棗は綾を気晴らしにプールへと誘う。だが、そこでも休息は許されなかった……。現れた新たな敵は、芸者、ナース、婦警の三姉妹。プラトニックハートの秘密を知っているという三姉妹の誘いに乗り決戦場の港へ向かい戦いに身を投じる。そして戦いの果てに綾が目にしたものとは？ プラトニックハートを巡る戦いは、更に加速していく――。

――もう、何を信じれば良いのか分からない。目の前の現実は、綾を激しく動揺させた。だが、そんな綾の苦悩を他所に、プラトニックハート争奪戦は淡々と進行していく。次なる相手はメイド喫茶のアイドル。アイドルのファンに囲まれた異様な空間の中で綾はなりふり構わない戦いを強いられる。美子を見つけるには、本当のことを知るには勝ち抜くしかない、そんな思いから再び前を見据えた綾の元に、最終戦の告知が着信する――。

最後にして最強の敵。それは相手の心のうちを読める占い師だった。自分の全ての力を結集して臨む綾だが、想像を絶する敵の能力の前に全く歯が立たない。降りしきる豪雨と轟く雷鳴の中、綾は最後の力を振り絞って大地を蹴った……。衝激の最終話――。数々の願いを伴うプラトニックハート争奪戦の末、綾が手にしたものは？ 美子の行方は？ そして、プラトニックハートを取り巻く真実とは――。