ソーイング･ビー

舞台をテムズ川沿いの港町トリニティブイワーフに移して再開した「ソーイング･ビー」の第1回。今シーズンも参加者たちは毎回3つの課題に挑戦する。第1回のテーマは定番の服。最初の課題は型紙どおりに作成するシェルトップ。夏に活躍するノースリーブのシンプルなトップスだ。簡単に見えていくつか難所があり、最初から苦戦する参加者も。2つ目の課題はリメイク。どこにでもある定番服を斬新なアイデアで変身させ、審査員の心をつかむのは誰か? 最終課題はモデルに合わせて仕立てるオーダーメイドのドレス。型紙や素材選びからすべて自身で行うため、デザインセンスも問われる。最後に最優秀作品が選ばれ、残念ながら脱落者が決定する。

第2回のテーマは夏。猛暑の中でも爽やかに過ごせる服を作る。最初の課題は、型紙どおりに縫うペーパーバッグ･ショートパンツ。ウエストを絞ることで紙袋の口を縛ったような形状になるショートパンツだ。ポケット、裾の折り返し、ウエストに入れたゴムで、特徴的な形を作り上げる。次の課題では、古着の男性用水着をリメイクする。夕日のカクテルにふさわしい女性用の服に1時間半で変身させられるだろうか? 最終課題では、ボタン開きのサンドレスをモデルに合わせて仕立てる。審査員はスタイルとフィット感、仕上がりだけでなく、ボタン穴とボタンが一直線に並んでいるかどうかにも目を光らせる。失敗を重ね、2人目の脱落者となるのは誰か?

10人になった参加者たちが今回挑むテーマは伝統的な紳士服。老舗テーラー出身の審査員パトリックの得意分野だ。最初の課題は番組史上初の試みとなる帽子。意外な発祥の歴史を持つその帽子は小さいながらも細かい作業を多く要し、各パーツの縫い付けに苦労する人が続出する。2つ目の課題では定番の紳士服をリメイクして女性用の服を作る。性別による体型の違いを理解し、劇的に変身させられるのは誰か? 最終課題は男性モデルに合わせて仕立てるワークジャケット。ミスを乗り越えてうまく挽回しようとする人もいれば、パニック状態になり崩れていく人も。最後に最優秀作品が選ばれ、残念ながら1人が脱落する。

残った9人の参加者が世界各地のファッションに挑戦する第4回。最初の課題は、フランス生まれのブルトントップを型紙どおりに作ること。横縞模様の柄合わせを完璧に行い、ボートネックを平らに仕上げ、肩ボタン開きを作り上げる。2つ目の課題では、東南アジアの民族衣装サロンをリメイク。想像力を働かせながら、サロンの大胆なプリント柄を生かして1時間半で新しい服に変身させる。最後の課題は、メキシコの画家フリーダ･カーロの人生と芸術をヒントに服を仕立てること。個性的なスタイルと鮮やかな作品で知られる彼女をイメージし、モデルの体にフィットする現代的な服を作る。今回の最優秀作品に選ばれるのは? そして脱落するのは誰か?

第5回は子供週間。小さなサイズ特有の細かい作業を正確かつ丁寧にこなせるかが問われる。型紙の課題は乳幼児の定番服となったロンパース。小さなパーツを器用に扱い、かわいいつなぎ服を作ることができるか? リメイクの課題は海がテーマの仮装衣装。さまざまな材料を駆使して立体的な楽しい衣装を考案できる人が評価される。最終課題は小さなモデルに合わせて仕立てるレインコートだ。防水機能を備え、かつ子供が着たいと思うような独創的なコートを作ることができるか? いつもと違う縫いにくい素材の生地に苦戦する人が続出し、意外な人物がミスを連発する。最後に最優秀作品が選ばれ、惜しくも脱落する人が決定する。

ファッション業界は石油業界に次いで地球環境にかける負荷が大きい。番組では素材の棚にあるすべての生地を古着と室内装飾品に入れ替えて、再び“削減 再利用 リサイクル”をテーマにお届けする。残った7人の参加者は、型紙の課題で古着を使って紳士用ベストを作る。リメイクの課題では、軍の払い下げ品を女性用の洗練された服に変身させる。最終課題では、古着のジーンズを使ってモデルのスタイルに合わせたワンピースを作る。ジーンズの生産は特に環境負荷が大きい。そのジーンズに新しい命を与えるため、モデルに完璧にフィットしたデニムワンピースを作らねばならない。今回の最優秀作品に選ばれるのは? そして脱落するのは誰か?