ジムが母親と2人で営んでいるベンボー提督亭に怪しい宿泊客が現れた。ビリーと名乗るこの男は、なにかに怯え、酒を浴びるように飲み続けている。彼の行動を怪しむジムに、ビリーは1本足の男が来ないか見張ってくれと依頼する。1本足の男とは誰なのか? ビリーはなにに怯えているのか?
ビリーを訪ねて、昔の仲間の黒犬という男がやって来る。ところが、黒犬はビリーの姿を見かけると、突然襲いかかってきた。その争いの最中に、ビリーは脳溢血で倒れてしまう。医者のリブシー先生が治療のためにビリーの袖を捲り上げると、そこには海賊の刺青が! ビリーの正体は海賊だった……!
ビリーの前に暗闇のピューと名乗る男が現れ、黒丸を手渡す。これは海賊仲間の絶縁状で、死の宣告だった。夜の10時に1本足の男がやって来ると知って怯えたビリーは、酒を飲み続け、ついに脳溢血で息絶えてしまう。呆然とするジムだが、約束の10時は刻一刻と近づいていた。
黒犬とピューに率いられた海賊たちが、ベンボー提督亭に乱入してきた。ビリーに託された荷物を守ろうと、ジムは必死で海賊たちと戦う。窮地に陥ったジムだが、そこへリブシー先生が送ってくれた救援の兵士たちが! 危機を脱したジムが、ビリーの荷物の中から発見したのは……。
町の有力者トレローニとリブシー先生は、ジムが宝島の地図を手に入れたと知って、宝物を探す旅へ出ることを決意する。一緒に行きたいジムだが、母親を1人で残していくことを考えると、なかなか言い出すことができない。だが、母親は既に息子の気持ちに気づいていた。
リブシー先生は、ブリストルの町で遠眼鏡屋という食堂を営む1本足の男に船員の手配を頼んでいた。シルバーと名乗るこの1本足の男は、コックとして船に乗り込むという。ジムはシルバーがビリーの言っていた1本足ではないかと怪しむ。そのとき、遠眼鏡屋にあの黒犬が入っていくのを見かけた!
清水マリ
Jim Hawkins
若山弦蔵
Long John Silver
滝口順平
Mr. Trelawny
家弓家正
Dr. Livesey
野島昭生
Grey