女の子の髪を切ることが好きという少年・灰村切は偶然立ち寄った古いお屋敷で、そこに住んでいる少女・武者小路祝と出会う。祝は床について溜まるほど長い髪の持ち主であった。そんな彼女の髪を切は切りたいと思うが、どんなハサミを使っても切ることができない。彼女はそれを「髪が呪われている」からと言うが…。
祝の髪を切り落とした切のハサミを「断裁分離のクライムエッジ」と名づけた二人。学校へ行きたいという祝は切と同じ十草中へ通うことになる。幸せな学校生活の始まりを感じたのも束の間、「昏睡昇天のインジェクション」こと病院坂病子が祝を狙って現れる。戦いの中、キリンググッズ、ゴシップ、髪の女王、切は聞きなれない言葉を知ることとなる。
「厚いコンクリートの壁に巨大な穴が開けられており…」、ニュースキャスターが事件の様子を伝えている。新しいキリンググッズの持ち主の出現に怯える祝だったが、病子はその心配はないと言う。それでも不安がる祝のために一晩共に過ごすことにした切だったが、突然の停電で屋敷は暗闇に包まれる。
スレジハンマの襲撃から1ヶ月あまりが経ち、切たちは三年生になった。ある日の放課後、かしこたちと共に切は祝の父が足繁く通っていたという店を訪れることになる。そのバーには盲目のピアニスト・軽子瞳と、彼女のピアノ調律師・小泉芳一がいた。瞳の演奏に聴き惚れる切たちだったが、突如祝は謎の恐怖を感じる…。
十草教育学校のオリエンテーリングが始まった。過酷な山登りを終え、息も絶え絶えにようやくコテージに到着した切たち。「オリエンテーリングの間も髪を切る」という祝との約束を果たすため、夜中に抜け出した切だったが、祝のふとした発言で意気消沈してしまう。翌朝になってもふさぎこんでいる切のもとへ、高等部生徒会長・雑賀ロミオが訪れる。
何者かの力により意思を奪われた切は、「女の子を襲え」という声に従い祝に襲いかかってしまう。祝の切実な言葉と涙で切の意思が戻りかけたように見えたが、突如飛んできた鞭の打撃に切が吹き飛ばされてしまう。祝が目を向けた先で鞭を振るっていたのは、雑賀ロミオ…、ではなく高等部副会長・四方堂瑠架だった。
花江夏樹
Kiri Haimura
小岩井ことり
Iwai Mushanokouji
福原香織
Yamane Byoinzaka
内山夕実
Houko Byoinzaka
遊佐浩二
Kanae Sumeragi