長安 賢后伝
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉 (がらんめいぎょく) は盛州の第九王子・蕭承煦 (しょうしょうく) と運命的に出会い恋に落ちる。だが、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して王に即位した第三王子・蕭承睿 (しょうしょうえい) が、賀蘭茗玉を見初めて彼女を側妃にと望む。折しも戦場からは蕭承煦の訃報が届き、兄は陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒 (しょうしょうけん) を死罪から救うため、賀蘭茗玉は心ならずも蕭承睿に嫁ぐ決心をするが…。